お久しぶりです。ブログの存在を完全に忘れていました。
感想というほどじゃないんですが、批評空間に投げた一文はかなり雑なので、少しの補足をします。
雰囲気100点というのは、エロゲという括りで見ればかなり独特な絵柄であったりそれを彩るBGMによって印象付けられたものが強烈だったのだということなんですが、その中でも悲しみ/窮地、絶望が流れるシーンはBGMが主従の関係を反転させてしまうくらいに心を揺さぶられました。

批評空間の方ではかなり過激にお話0点って書いたのですが、これにはかなり局所的に見ているところがあって、単話で見た時の悲劇に当たるシーン、というのは前述したBGMの力もあってかなり気合が入っていたものだと思います。上手く話をまとめてくれていたら、散らばった点を線でしっかりと結んでくれていたら、僕は良作だと言ったでしょう。しかし、この作品は最後の最後まで点を撒き散らして(勿論多少は繋がった部分はあるのだけど)説明義務を果たさなかったように感じました。結局のところ、その手法、情報だけを撒き散らしたものを各自が繋げなさいというような作品において、僕はよい読み手となれなかったのだということです。なぜならそのようなことは作品を読む上でしたくない、ただ流れるように読むだけで十分にわかるような内容であることが望ましいと考えているから。結局この話は何だったのか、理解と納得が追いつかなかった。そういう意味での0点ということです。

マイナスなことばっかり言うとバランスが悪いというのもあるのですが、単話だと5-7話が好きでした。